甲斐バンド

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久しぶりにライブに出かけた。
東京にいる間に一度武道館に行ってみたかったところに甲斐バンドの
ファイナルがあたった。

23年前の解散ツアー、13年前の期間限定復活ライブ以来の甲斐バンド。
観客も同じように年月を重ねている。一人でしか来れなくなった人たちも
大勢いる。

座席は2階東側Q列30番。ステージの左袖上段から見下ろす位置。
昔はファンクラブやプロモーターの会員に入ったりして、いい席を取るのに
必死だったこともあったけど、今はそこまでしようとは思わない。
会場に来るまではどこか冷めた部分もあって、自分自身が盛り上がるのか
会場の雰囲気も同窓会気分で終わってしまうんじゃないか、祭りのあとの
寂しさだけ残るのもなあ、とかどうも乗り切れない気分だった。
たぶん、武道館じゃなかったら行かなかったかもしれない。
きっと、左右両側に座ってた同年代の一人参加してた連中も似たような
もんだろう。


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しかし、カウントダウンが進むにつれてモヤモヤは完全に吹っ飛んでいた。
1曲目“きんぽうげ”。
2曲目感触、3曲目以降順番不明。
数曲進んで、松藤がボーカルをとった“ビューティフルエネルギー”
なぜかここで涙が止められなくなった。
 ~もう二度とこの輝きに会えない、会えないかもしれないから~

“ポップコーンをほおばって” “翼あるもの” と会場はずっと盛り上がりっぱなし。
甲斐ファンにとっての定番ソングオンパレードだから大合唱が止まらない。

そして、アンコールを前に“25時の追跡”のイントロが流れ出し、スクリーンには
故大森信和の映像が映し出された。(角度が悪く見れなかったがたぶんそう)
最後にステージ脇にセットされていた大森のギターにピンライトが当たり
「おおもり!」「大森ありがとう!」といった掛け声も飛び交った。
ここで2回目の涙。

そして、“Lady”
「年を重ねたことに誇りを持て、もっと目線を上げろ、」

最後は“100万$ナイト”
ミラーボールが目線より下から降りてくる。しょうがない。
静けさの中、曲が終わりミラーボールが止まる瞬間の感覚。
底から湧いてくるような拍手。
「バンドはなくなっても歌は残る。バンドはなくなっても作品は残る。僕らは35年目を生きていきます」

オリジナルメンバーが残り、手を振りながらフィナーレを迎えた。

会場に“熱狂”が流れ本当のエンディング。

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会場から出て、この写真を撮ってるときに娘から電話が入り
「こんどいつ帰ってくるの?」「20日だよ。」
「ママには内緒だけどコンサートに行ってたんだ。」「ふーん。私たちは
今年は嵐の10周年コンサートに行くからいいのよ。」
そんな会話をしながら神保町の駅に向かう。

年月の積み重ね。
そういえば甲斐の娘もデビューしたんだ。
今日のライブを見てたのだろうか。かっこいい親父だよなあ。
とても置き換えることの出来ない父の姿はお互いの娘にとって
どう映ってるんだろう
そんなことを考えながら地下鉄に乗り込み再び現実の世界に引き込まれていった。


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